2016年12月18日日曜日

2年目を迎えることができました。

当社も昨年の9月開業以来の2年目を迎えることができました。これもひとえにお客様のおかげと感謝しております。


015年9月の開業以来2年目を迎えることができました。これもひとえにお客様をはじめ、当社をサポートしていただいた方々のおかげと感謝しております。現在、ご依頼のあった御客様に当社のご評価をお願いしておりますが、現在のところ、概ね満足との回答をいただいております。1年間いろいろなご相談を受けました。


①残留応力測定を初めて依頼されるお客様


②他社から乗換のお客様


③破壊原因調査および対策のお客様


④非常に困難な測定の課題をお持ちのお客様


① 残留応力測定を初めて依頼されるお客様 予想より多くのはじめてのお客様に相談を受けました。これにより当社の目的であります「残留応力測定を普及させる」を推進できました。「測定してみたところ、材料の応力の測定値が予想より良好で安心した。」等の感想をいただきました。また、初めてお客様向けに測定の原理等をウエブサイトに掲載しましたところ、御好評で今後とも初めてのお客様向けのサービスも充実していきたいと思います。


② 他社から乗換のお客様は、予想よりはるかに少なく、改めて試験分析業の信用実績の重要さを思い知ることになりました。当社に依頼されたお客様には、測定値は想定内でまたお願いしたい等の良好なご評価をいただいております。


③ 破壊原因調査および対策のお客様 予想より多く破壊原因調査および対策の問題を抱えたお客様の相談を受けました。北京で試験分析会社を運営していました経験を活かして、(教えていただける場合は)内容をお聞きして、疲労破壊等原因が応力である可能性が高い場合のみ測定をさせていただきました。その他は、助言や他の機関を紹介をいたしまして、お客様に喜んでいただきました。


④ 非常に困難な測定の課題をお持ちのお客様 には、1.原理的に難しい理由を説明する。2.問題解決が可能な機関をご紹介する。3.金沢大学の佐々木教授をはじめ業界の要となる方々に相談、サポートをいただきながら解明する。等の対応を行いました。


 残留応力測定を普及させる目的で非破壊検査協会の委員会活動も積極的に行いました。まずは現状の把握ということで、アンケートを実施したり、お話を聞いたりいたしました。X線残留応力測定の低評価に驚きました。「値がバラついて信頼できない」とのご評価です。 当社のお客様とのご評価とは、正反対ですし、私自身もあまり経験がありません。委員会の目的は、まさにこのような問題を解決することであり、今後はこのようなバラツキの問題にも挑戦していきたと思っていますので、お気軽にご相談ください。すべて問題を解決するとは、申し上げられませんが、少なくとも原因の所在は、明らかにできると考えます。


 これまで支えてきてくださったお客様、温かく迎えて技術的なサポートをしていただいた業界の方々、経営面や資金面でのサポートをしていただいた神奈川産業振興センターの方々に改めて感謝の意を表します。

残留応力の解消 SLSとLTT 

 SLSとは、Selective Laser Sintering  米国DTM社が開発した積層造形工法であり、金属粉をレーザーで溶融凝固(焼結)させて造形する方法だそうです。そこで問題になるのが引張残留応力、超多層盛溶接みたいなもので上部は強烈な引張応力になるのは、必至です。
 そこで頭に浮かんだのがLTT Low Transformation Temperature 低温変態溶接材料です。溶接材料にNiやMnを加えて、通常高温で起こるオーステナイトからマルテンサイトへの変態を比較的低温で起こさせるものです。変態は、結晶構造が変わるので体積が膨張します。溶接後の冷却によって発生する収縮を変態の膨張で相殺しようというわけです。
 LTTで問題なっている溶接性の悪さや高価さは、SLSでは問題になりません。
 おもしろい課題になりそうです。

2016年8月24日水曜日

残留オーステナイト 測定はできません。続き

X線での残留オーステナイト測定では解決できない問題がありサービスを提供していません。
  1. 集合組織の影響が考慮できない。
  2. バックグラウンドノイズの影響を把握できない。
  3. X線の到達範囲の表面の測定で妥当かの判断ができない。


現状でこれをすべて解決すると思われる装置は、茨城県の材料構造解析装置iMATERIAで、
  1. 集合組織と残留オーステナイトの迅速測定が同時にできます。
  2. 十分強度のある中性子を使うのでバックグラウンドノイズの影響も少ないし材料全体の測定ができます。
  3. X線では2個のピークから残留オーステナイトを計算しますが、iMATERIAは、15個のピークで計算しますので高精度です。
手間と時間はかかりますが、試料をまとめると思ったほど高くないのご検討されてはいかがでしょうか。

2016年8月18日木曜日

美味しいウィスキーが飲めればいい。

 2次元検出器によるX線応力測定 日本保全学会編を読んでいて思った。


 X線回折を利用して応力を測定する方法は、従来からのsin2ψ法と新しく2次元検出器によりメジャーになりつつあるcosα法があり、その優劣についても議論されている。

 その議論を見ていて思い出されるのはモルトウィスキーとグレーンウィスキーの論争である。それまでウィスキーといえば大麦でつくったモルトウィスキーでしたが、連続式蒸留器の発明によりトウモロコシ等別の材料でもウィスキーを作ることができるようになりました。グレーン・ウイスキーはまがい物であるとするモルト・ウイスキー業者とグレン・ウイスキー業者の間でずっと論争が続いていました。裁判にもなりました。でもそのうちに論争は下火になりました。なぜか、モルトとグレーンをブレンドしたブレンドウイスキーがでてきてそれが美味しかったからです。
 
 当社のような様々な対象を測定するユーザーとしてみれば、ハイブリッドで両方のいいとこ取りができないか考えている今日この頃です。
 


2016年8月1日月曜日

仮想測定例 溶接構造物 SUS304

この事例は、仮想的なもので実際とは相違します。
  1. 材質SUS304
  2. 定期的にホットスポットにΔσ 100MPaの圧縮応力がかかる構造物。
  3. 繰り返し荷重が 200万回を超えたくらいから疲労亀裂が止端部に発生した。
  4. 継手の形状は面外ガセット
解説
  1. 止端部は、溶接の引張応力が最大になりさらに応力が集中する形状になっているのでキレツが発生しやすい。
  2. 鋼構造物の疲労設計指針・同解説によると面外ガセット(非仕上げ)の疲労強度は、Δσ 50MPaであり、これをΔσ 100MPa程度に向上させる必要があった。
  3. ピーニングを選択し、ピーニング前後の止端近傍の応力を測定した。ピーニング前は、最大300MPa程度の引張、ピーニング後は最大500MPa程度の圧縮となった。また、荷重のあるなしでも測定した。止端近傍では、2倍程度の応力集中が測定された。
  4. したがって、ピーニング前は、平均応力が引張200MPaでΔσ 200MPa相当の応力がかかっていたと推定され、ピーニング後は、平均応力が圧縮400MPa相当になったと推定されピーニングの効果が検証された。
  5. ピーニング後は最大500MPa程度の圧縮は加工効果によりものと推定される。

オーステナイト系ステンレスSUS304をCr管球で測定する際の注意点

オーステナイト系ステンレスSUS304をCr管球で測定する際の注意点

  1. フェライト等のKα線を使用する場合に比べてオーステナイトは、Kβ線を使うのでX線強度が1/10になります。ノイズやバックグランドの影響を受けやすく誤差が大きくなります。
  2. 加工誘起変態で一部がマルテンサイト化するのでマルテンサイトとオーステナイトの回折ピークが並立して応力の計算がうまくできない、誤差が大きい場合があります。
  3. SUS304は、加工硬化によりかなり硬くなります。そのため測定された応力値が0.2%耐力より大きな数字が出る場合があり、測定の信頼性を疑われる場合があります。
  4. フェライトより回折角が小さいので回折環が開いた状態になりより測定面と近づける必要があります。継手の形状によっては、溶接部分の応力測定が困難な場合があります。
 したがって現場測定の場合は、同じ材料で同様に作成した簡易構造試験体(継手の形状はできるだけ同じ)でお試しの測定をしてから、測定の可否、精度を確認してください。

SUS304構造体の応力測定例

SUS304は、加工硬化が著しい材料ですのでピーニングの圧縮応力はかなり高くなる場合があります。



2016年7月22日金曜日

半導体メーカーにX線残留応力測定市場の説明に行ってきました。

 X線センサー用のLSIを開発すべきか検討しているようでX線残留応力測定市場の動向について説明しました。市場についてはほとんど情報が公開されておらず、業界関係者に聞き取りをした情報をまとめたものをお話してきました。
 最近の2次元センサーの進歩で応力測定時間は、10分の1になったばかりですが半導体のセンサーをさらに100分の1にする技術で、測定時間が約1秒になると何が起こるか非常に楽しみです。

2016年7月1日金曜日

お金出して測定しないと知見は得られない。

 先日の2日にわたる現場測定で1日目の夜にお客様と食事をしながら色々な話をした。失敗するかもしれない測定で、その旨を正確にお伝えしたが、実行ということでドキドキしながら1日目の測定した。事前の試験体の予備測定から想像もつかない良いデータが得られた。
 どうして失敗するかもしれない測定を実行することになったか聞いてみた。すると、やはりお金を出す上層部に反対はあったようであるが、反対する人に
「じゃ。あなたたち、この現象をわかっているのか?わかっていないならお金を出して測定(実験)をして知見をえるしかないでしょう。」
 
 そのとおり!

なぜ実績も知名度もない当社を選んでくれたのか?
「データに信頼性があり、必要な知見をレスポンスよく提供してくれれば、実績や知名度は関係ない」



2016年6月21日火曜日

当社ウェブサイトに来られる方の訪問の際のキーワードと解説



キーワード解説関連ページ
マルテンサイト 残留応力測定測定可能です。測定対象鋼種
ゾーダーベルグ線残留応力と疲労寿命の関係に残留応力と疲労寿命の関係
残留応力測定 深さ方向 電解研磨 補正Q&A参照。非破壊検査協会標準は現在.作成中で.要問合質問と回答
軸受残留応力母材の残留応力が一定以下であること確かめます。質問と回答
sus403の残留応力測定可能です。測定対象鋼種
アルミ溶接 残留応力測定可能です。集合組織ができやすく。誤差が大きい場合が多いです。
グッドマン ひずみ残留応力と疲労寿命の関係
グッドマン線図残留応力と疲労寿命の関係
パイプ溶接部 残留応力外部はOK。内部は、内径300mm以下が測定できます。測定例参照測定例と対象
残留応力 除去熱処理SR、ピーニング等で可能です。
残留応力測定 事例測定例。参照測定例と対象
電解研磨 残留応力 影響Q&A参照。非破壊検査協会標準は現在.作成中で.要問合質問と回答
電解研磨の解放応力についてQ&A参照。非破壊検査協会標準は現在.作成中で.要問合質問と回答
2d法 残留応力
2θ sinψ 残留応力
cosα sin2ψ 違い 残留応力集合組織、粗大結晶粒等がなければほとんど一致します。
cosα法による鋼板のx線残留応力測定丸山氏博士論文を参照ください。使用測定機器
cu x線 残留応力銅は測定標準がなく。伸銅協会と今後の方針を協議中です。
cu電解メッキ 残留応力 熱応力同上
haz部 残留応力 応力分布粗大結晶粒が発生していなければ測定できます。溶接部の残留応力分布測定
johnson 残留応力http://www.ntn.co.jp/japan/products/review/pdf/NTN_TR75_P128.pdf
mm以下の測定リガクにお問い合わせください。
sinψ法 cosα法 相関集合組織、粗大結晶粒等がなければかなり相関します。
sus304 応力測定測定可。ショット等でα鉄が発生している場合分離が厄介です。
sus630 バネ鋼測定可。測定対象鋼種
sus630 応力 ひずみ測定可。測定対象鋼種
x線 応力 計測 金額5000円/点(3点以上)より承ります。見積例
x線 研磨焼け通常は、圧縮応力の低下として測定されます。
x線 残留応力 最表面 引張X線は表面数ミクロンの応力を測定します。
x線 残留応力測定 研削研削、研磨により大きく変化します。加工・研磨による表面応力の変化
x線 電解研磨 応力解放Q&A参照。非破壊検査協会標準は現在.作成中で.要問合質問と回答
x線 内部応力電解研磨に表面を除きながら測定ができます。
x線応力測定 鈴木賢治有名な先生の一人です。
x線残留応力 jisまだJISはありません。材料学会編あり、cosα法は作成中です。
x線残留応力測定 せん断3軸の応力解析ではすべての成分が測定できます。最新技術情報(金沢大学他)
x線残留応力測定 研磨研削、研磨により表面の応力が大きく変化します。参考加工・研磨による表面応力の変化
x線残留応力測定 測定値バラツキ要因要望が多ければ掲載準備します。
アルミ 6000 残留応力アルミは集合組織が発生しやすく腰が引け気味ですがお困りの方はご連絡を
インコネル600の残留応力測定測定可も経験がありません。
オンサイト 表面残留応力測定現場測定で対応します。
グッドマン線図 残留応力残留応力と疲労寿命の関係
グラインダー 研磨 表面応力加工・研磨による表面応力の変化
グラインダーの加工熱QandA 15 熱および塑性変形によるもの参照質問と回答
グラインダー加工 応力変化 なぜQandA 15 熱および塑性変形によるもの参照質問と回答
ショットピーニング 残留応力測定X線は得意です。アルミもだいたいOKです。
ショットピーニング 電解研磨電解研磨で少し掘ると圧縮応力がアップします。
バネ残留応力の測定方法直径10mm以上あれば誤差10%の以内での測定が可能です。測定例と対象
ピンピーニング強力な圧縮応力の付加方法です。UIT PPPがあります。
フェライト 体心立方 変形その格子面間隔の変化で応力を推定します。測定対象鋼種
マルテンサイト系 残留応力測定可能です。測定対象鋼種
圧縮残留応力とは わかりやすくキツキツでキレツ等が進展しにくい状態です。
引張り応力 圧縮応力引張はキレツが進展しやすい状態です。
応力と疲労寿命の関係残留応力と疲労寿命の関係
応力ひずみ線図 疲労限度残留応力と疲労寿命の関係
応力測定 全品金沢大学では、秒単位での測定が可能になっています。近い将来
加工 圧縮 応力 残留測定して見ましょう。参考加工・研磨による表面応力の変化
加工熱による残留応力発生測定して見ましょう。参考加工・研磨による表面応力の変化
現場指向x線残留応力非破壊検査の委員会です。幹事になりました。
鋼 半価幅要望が多ければ掲載します。
鋼の疲労に及ぼす残留応力残留応力と疲労寿命の関係
鋼材の曲げ加工後の残留応力の測定方法は測定可。でもスプリングバックに注意です
鋼板の内部残留応力の解消方法熱処理と降伏させる方法があります
最表面降伏とは最表面が最大応力を示す場合は多いのでそこから降伏します。
残留応力 カムシャフト測定可。Rが小さいところは誤差が大きくなります。
残留応力 引張強度 関係降伏強度の高い材料が高い残留応力を保持します。
残留応力 応力ーひずみ線図実際に試験片を引張ると弾性域でも残留応力が発生します。
残留応力 学会材料学会、非破壊検査協会
残留応力 簡易測定 専門お安くしていますので当社の本格的測定をお勧めします。
残留応力 金属 測定 ひずみゲージひずみゲージは、ゲージを貼った時からの差を測定します。
残留応力 工具鋼測定可測定対象鋼種
残留応力 ψスプリット2θ sin2ψ 線図で想定されてない応力が発生した場合に出現します。
残留応力単位MPaを使います。
残留応力分布測定0.5mmピッチくらいまでできます。溶接部の残留応力分布測定
修正グッドマン線図残留応力と疲労寿命の関係残留応力と疲労寿命の関係
焼鈍 残留応力計測 実機測定可能
焼入れ後の曲がり原因残留応力も原因の1つです。測定しましょう。
成型品 残留応力測定します。相談ください。
切削 加工熱 残留応力QandA 15 熱および塑性変形によるものです。質問と回答
接合 残留応力溶接引張応力大。摩擦接合小。電子ビーム溶接小
鋳物 残留応力巣があるので難しいそうです。
転動疲労 せん断応力NTN 転動疲労で検索お願いします
半価幅 残留応力基本的には残留応力の絶対値が大きくなると半価幅も大きくなります。
非破壊 溶接ビードの応力方向継手の形状により測定可否があります。溶接部の残留応力分布測定
微小域 残留応力 測定装置当社はφ2mmの範囲で分解能は0.1mmほどです。
分かりやすい疲れ破壊とは要望多数の場合は記事を作ります。
平均応力が0の場合の疲労限S-N線図が該当します。残留応力と疲労寿命の関係
溶接 内部応力が残っているか調べられるか中性子線を使うと内部応力を測定できますが空間分解能はmm単位です。
溶接継手 板厚内部残留応力中性子線を使うと内部応力を測定できますが空間分解能はmm単位です。
溶接残留応力解析表面の応力は測定可溶接部の残留応力分布測定
溶接線 応力分布表面の応力は測定可溶接部の残留応力分布測定
溶接部 15ミリ溶接の応力は、止端線から10-15mmの範囲で測定します。溶接部の残留応力分布測定
溶接部 応力測定した時の残留応力の影響非接触で測定しますので影響はありません。飲料缶の溶接部残留応力分布測定

2016年6月1日水曜日

徐々にご依頼が増えてきました。


  1. cosα法とsin2ψ法の測定結果が違う原因究明 材料に非線形性があり、cosα法とsin2ψ法のX線入射角度の違いが結果の違いになっていました。
  2. センサー用のステンレスの応力測定 通常は圧縮応力になっていることを確かめるのが多いのですが、センサーは応力が0が理想です。なるほど。
  3. 特殊な溶接の溶接部応力測定

www.x-rsmc.com

2016年4月23日土曜日

金沢大学 佐々木研究室とのコラボレーションが開始されました。


金沢大学 佐々木研究室とのコラボレーション(共同研究)が開始されました。

共通の思い
 佐々木先生:自ら育てた応力測定理論と機器を産業界に普及させたい。
 当社:低価格により応力測定を普及させたい。

違う強み
 佐々木先生:高機能な測定機器と高度な理論
 当社:測定技術とシンプルな装備での低価格

お客様から見たメリット
 当社に測定依頼をすれば、問題が解決する。
 
規制がありいろいろな情報をここで紹介することはできませんが
応力測定でお困りのことがあればお問い合わせください。

mishima@x-rsmc.com
www.x-rsmc.com




2016年4月8日金曜日

先日某自動車部品メーカーにデモに行って来ました。


対象はステンレス板でしたので当社のアクリルケースを持参で行きました。


このケースの外では、X線は自然X線レベルまで減衰するので簡単に測定ができます。

 幾つかの試験片について加工方法の違いによる表面応力の差を測定して納得されたようでした。
 加工応力の深さを測定する予定です。電解研磨で表面を溶かしながら応力を測定します。

 X線は最表面しか測定できないので電解研磨で表面を溶かしながらの測定になります。一般的に板は加工により30-400μmの深さまで加工の応力が入っていると推定されますので、100μm刻みで0−400μmくらいまで(5回測定)するのが一般的です。もちろん深さがわかっている場合はもっと深さの範囲を絞って測定します。

http://www.x-rsmc.com/

2016年3月18日金曜日

非破壊検査協会の現場指向X線残留応力測定法研究委員会に参加しました。


 日本非破壊検査協会 保守検査部門・現場指向X線残留応力測定研究委員会に参加しました。 
 於 日本非破壊検査協会 @亀戸 

 参加者は、メーカー 測定サービスを提供している会社、非破壊検査会社等様々です。

 X線残留応力測定器のメーカー リガク、パルステック工業 
 測定サービス IHI検査計測 非破壊検査(株)コベルコ科研 当社
 原子力関係 日立造船 等
 公共機関 金沢大学 東京大学 群馬高専 等

 目的は2次元検出器を使った現場でのX線残留応力測定の標準化です。素案はもうできているので当社の測定にも反映させていきます。

 講演会
 学位取得講演  露光ー再生連続式cosα法X線応力測定装置の開発および検証
内容は、以下の論文から現場測定に関連するもの選んでの講演でした。

博士論文 イメージングプレートを用いた露光再生一体型X線応力測定に関する研究 山洋一
当社でも採用している機器の開発に関しての話なので興味がありますし、やはり御本人から説明は理解が進みます。当社の測定対象している鋼に関してかなりいい精度で測定できています。
当社ホームページ http://www.x-rsmc.com

2016年3月12日土曜日

金沢大学に行って来ました。

 金沢大学の佐々木教授と共同で事業(研究)を行うことになり3月2日金沢大学に行って来ました。
 佐々木先生と言えば、いつも使っているX線応力測定標準(材料学会)の主査であり、最新のcosα法をはじめて装置化したされた方であり、私の中では雲の上の人のような存在ではありました。先生とは、前日の第2回残留ひずみ・応力解析研究会で初めてお会いしてお話ししましたが穏やかな柔和な感じの先生で安心しました。
 自宅から在来線、東海道、北陸新幹線を乗り継いで金沢につきます。新幹線のホームは伝統色「加賀五彩」を使った落ち着いた色合いで柱の一部には金箔が貼ってありました。



 金沢大学は、町の中心から離れてバスの終点にありました。単独のキャンパスとしては、全国4位、200万平方mと皇居(230万平方m)よりも1割くらい小さいだけの広大なものです。大学内の移動でも大変そうです。

 研究室で開発中の様々な技術を見せてもらいました。先生は、このような技術を広く使って欲しいと考えられており、当社の創業の目的はX線残留応力測定の普及ですから目的が一致したわけです。写真や紹介は、許可がもらえ次第、当ブログや当社ウェブサイトで紹介します。

 当社独自の低価格なサービスのみならず、世界でもトップレベルの測定サービスをお客様にご提供できるようになるのは大変な喜びであります。 

当社ホームページ http://www.x-rsmc.com

2016年2月15日月曜日

当社ホームページウェブサイト 人気ページランキング 1月

トップページ以外をアクセス数の多い順に並べてみました。
 残留応力と疲労寿命の関係が上位に来ていることからも、みてくださっている方の専門性の高さが伺われます。ゾーダーベルグ線図の解説がアクセス上位にくる会社はなかなかないと思います。

/ourmission創業の目的 残留応力測定を普及させたいと書いてます。
/examples測定例と対象やはり測定例を見なきゃ。
/qanda質問と回答意外に人気です。

測定対象鋼種簡単にいうと磁石につく鉄です。
/residualstressandfatigue残留応力と疲労寿命の関係通の間で、URLが飛び交っているようです。
/campain言い値キャンペーンぜひお申し込みを。
/welcome業務と会社の概要時間のない方はここを。
/difference差別化ユニークな技術を紹介
/contact御問合せここからでも、メールでも、なお、今までのご注文は全部電話です。
/new最近の更新ページ再訪の方はここをチェック

約款特別なことはありませんが。注文の方はチェックしてください。
/examples/controlstress加工・研磨による表面応力の変化表面の応力は簡単に変えられます。変わってしまいます。
/examples/steelcan飲料缶の溶接部残留応力分布測定コリメーター径は 1mmですが、0.1mmの変化も捕えられます。

お問い合わせ、ご注文お待ちしております。
三島由久
mishima@x-rsmc.com

当社ホームページ http://www.x-rsmc.com

2016年2月11日木曜日

銅の残留応力測定はできますか?

 銅はX線での測定の標準がなく、今後の方針を含めて伸銅協会に相談中です。

当社ホームページ http://www.x-rsmc.com


Cu銅は、Co管球をまたはCu管球で測定が可能です。
大手鉄鋼会社の研究所はほとんど持っていると思います。

日鉄住金テクノロジー 富津

日鉄住金テクノロジー 尼崎

大物の現場測定は、以下の2社がありますが管球持っているか不明です。

IHI検査計測

プロトマニュファクチュアリング
www.protoxrd.jp/

また、パルステック工業も測定サービスまたは機器レンタルをやっていますのででご相談ください。

2016年2月4日木曜日

総務省中小企業庁主催第2回創業スクール選手権面接審査は落選

残念ながら全国でベスト16どまりでベスト8には進めませんでした。

 最後までご支援いただきました山崎様、森様をはじめ神奈川県中小企業診断協会の皆様に感謝の意を評します。また、長津田小学校のPTA フェスティバル委員の方、定例会等に出られなくてごめんなさい。

 でも、第2回創業スクール選手権で賞をとるよりも嬉しい出来事がありました。正式には決まりましたら、当社ウェブサイトとこのブログでご報告いたします。

 

2016年2月1日月曜日

グラインダー 表面 残留応力で検索いただきました。川崎重工の方

グラインダー 表面 残留応力で検索いただきました。川崎重工の方。
グラインダー 表面 残留応力の測定例は、質問と回答ではなく 加工・研磨による表面応力の変化のページにあります。この加工・研磨による表面応力の変化残留応力と疲労寿命の関係は、他ではあまり見かけないので隠れたヒットページになっています。

アルミ溶接 残留応力のキーワードで検索をいただきましたIHIの方

 アルミ溶接 残留応力のキーワードで検索をいただきましたIHIの方。当社ではアルミを対象にしておりません。
理由は、X線による応力測定には対象金属の弾性等方性が必要ですが、アルミは圧延により容易にその弾性等方性を失ってしまいます。簡単にいうとうまく測定できない場合が多いのです。それでもということであればご相談ください。
 
 ピーニングした部品等は測定可能です。

当社ホームページ http://www.x-rsmc.com

2016年1月30日土曜日

総務省中小企業庁主催第2回創業スクール選手権面接審査に行ってきました。

1月29日

中小企業庁の方を含めて大勢の方の前に当社のビジネスプランを発表してきました。
シンプルなモデルで残留応力測定を安価にして普及させるというものです。

「金属の応力測定てなんだろうと思っていたけど、理解できた」と複数の方に言っていただけて参加したかいがありました。

これからも残留応力測定を他の非破壊検査並みにメジャーにするために活動していきたいと思います。応援よろしくお願いします。

また審査会場が、以前会議等に通った旧新日鐵本社ビルの隣でして、なんか因縁めいたものを感じた次第です。

感想等は、結果が発表されてからまたご報告します。

2016年1月26日火曜日

電解研磨の補正式の引用を載せました。


浜松より 残留応力測定 深さ方向 電解研磨 補正で検索がありましたので。 
当社ウェブサイトの質問と回答に補正式の引用を載せました。

http://www.x-rsmc.com/qanda

もし、パルステック工業さんなら、式ができたら連絡ください。

2016年1月23日土曜日

当社のビジネスプランが総務省中小企業庁主催第2回創業スクール選手権 ベスト16に選ばれました。2

 当社のビジネスプランが総務省中小企業庁主催第2回創業スクール選手権で全国ベスト16に選ばれました。
 プランの概要が発表されましたのでリンクします。

 https://www.sougyouschool.jp/busicon/plan/


2016年1月6日水曜日

残留オーステナイト 測定はできません。

X線での残留オーステナイト測定では解決できない問題がありサービスを提供していません。
  1. 集合組織の影響が考慮できない。
  2. バックグラウンドノイズの影響を把握できない。
  3. X線の到達範囲の表面の測定で妥当かの判断ができない。


現状でこれをすべて解決すると思われる装置は、

茨城県の材料構造解析装置iMATERIAで、
  1. 集合組織と残留オーステナイトの迅速測定が同時にできます。
  2. 十分強度のある中性子を使うのでバックグラウンドノイズの影響も少ないし材料全体の測定ができます。
  3. X線では2個のピークから残留オーステナイトを計算しますが、iMATERIAは、15個のピークで計算しますので高精度です。
手間と時間はかかりますが、試料をまとめると思ったほど高くないのご検討してみてはいかがですか?



残留オーステナイト 測定はできません。

X線での残留オーステナイト測定では解決できない問題がありサービスを提供していません。
  1. 集合組織の影響が考慮できない。
  2. バックグラウンドノイズの影響を把握できない。
  3. X線の到達範囲の表面の測定で妥当かの判断ができない。


現状でこれをすべて解決すると思われる装置は、

茨城県の材料構造解析装置iMATERIAで、
  1. 集合組織と残留オーステナイトの迅速測定が同時にできます。
  2. 十分強度のある中性子を使うのでバックグラウンドノイズの影響も少ないし材料全体の測定ができます。
  3. X線では2個のピークから残留オーステナイトを計算しますが、iMATERIAは、15個のピークで計算しますので高精度です。
手間と時間はかかりますが、試料をまとめると思ったほど高くないのご検討ください。