2016年12月18日日曜日

2年目を迎えることができました。

当社も昨年の9月開業以来の2年目を迎えることができました。これもひとえにお客様のおかげと感謝しております。


015年9月の開業以来2年目を迎えることができました。これもひとえにお客様をはじめ、当社をサポートしていただいた方々のおかげと感謝しております。現在、ご依頼のあった御客様に当社のご評価をお願いしておりますが、現在のところ、概ね満足との回答をいただいております。1年間いろいろなご相談を受けました。


①残留応力測定を初めて依頼されるお客様


②他社から乗換のお客様


③破壊原因調査および対策のお客様


④非常に困難な測定の課題をお持ちのお客様


① 残留応力測定を初めて依頼されるお客様 予想より多くのはじめてのお客様に相談を受けました。これにより当社の目的であります「残留応力測定を普及させる」を推進できました。「測定してみたところ、材料の応力の測定値が予想より良好で安心した。」等の感想をいただきました。また、初めてお客様向けに測定の原理等をウエブサイトに掲載しましたところ、御好評で今後とも初めてのお客様向けのサービスも充実していきたいと思います。


② 他社から乗換のお客様は、予想よりはるかに少なく、改めて試験分析業の信用実績の重要さを思い知ることになりました。当社に依頼されたお客様には、測定値は想定内でまたお願いしたい等の良好なご評価をいただいております。


③ 破壊原因調査および対策のお客様 予想より多く破壊原因調査および対策の問題を抱えたお客様の相談を受けました。北京で試験分析会社を運営していました経験を活かして、(教えていただける場合は)内容をお聞きして、疲労破壊等原因が応力である可能性が高い場合のみ測定をさせていただきました。その他は、助言や他の機関を紹介をいたしまして、お客様に喜んでいただきました。


④ 非常に困難な測定の課題をお持ちのお客様 には、1.原理的に難しい理由を説明する。2.問題解決が可能な機関をご紹介する。3.金沢大学の佐々木教授をはじめ業界の要となる方々に相談、サポートをいただきながら解明する。等の対応を行いました。


 残留応力測定を普及させる目的で非破壊検査協会の委員会活動も積極的に行いました。まずは現状の把握ということで、アンケートを実施したり、お話を聞いたりいたしました。X線残留応力測定の低評価に驚きました。「値がバラついて信頼できない」とのご評価です。 当社のお客様とのご評価とは、正反対ですし、私自身もあまり経験がありません。委員会の目的は、まさにこのような問題を解決することであり、今後はこのようなバラツキの問題にも挑戦していきたと思っていますので、お気軽にご相談ください。すべて問題を解決するとは、申し上げられませんが、少なくとも原因の所在は、明らかにできると考えます。


 これまで支えてきてくださったお客様、温かく迎えて技術的なサポートをしていただいた業界の方々、経営面や資金面でのサポートをしていただいた神奈川産業振興センターの方々に改めて感謝の意を表します。

残留応力の解消 SLSとLTT 

 SLSとは、Selective Laser Sintering  米国DTM社が開発した積層造形工法であり、金属粉をレーザーで溶融凝固(焼結)させて造形する方法だそうです。そこで問題になるのが引張残留応力、超多層盛溶接みたいなもので上部は強烈な引張応力になるのは、必至です。
 そこで頭に浮かんだのがLTT Low Transformation Temperature 低温変態溶接材料です。溶接材料にNiやMnを加えて、通常高温で起こるオーステナイトからマルテンサイトへの変態を比較的低温で起こさせるものです。変態は、結晶構造が変わるので体積が膨張します。溶接後の冷却によって発生する収縮を変態の膨張で相殺しようというわけです。
 LTTで問題なっている溶接性の悪さや高価さは、SLSでは問題になりません。
 おもしろい課題になりそうです。