2015年12月14日月曜日

山梨県より 溶接後の残留応力測定方法

 山梨県 甲州より上記キーワードで長時間のアクセスをいただきましたので関係のコメントさせていただきます。
 溶接の応力は、降伏応力に近い高い応力が発生しますのでX線の応力測定に容易な対象です。しかしながら、いくつかの注意点があります。
 ※溶接前の板残留応力により応力の分布が変わる。溶接は非常に高い応力を発生するので溶接止端線近傍の5mm位まではあまり応力はかわりませんが、それより遠い部分は溶接前の残留応力が影響します。
 ※溶接時の拘束条件により溶接の引張応力の大きさが変わります。一般に拘束がきついと引張応力が大きくなります。また、拘束板等をつけて溶接してそれを切断すると大きく応力分布が変わります。溶接順番でも応力が変わる場合があります。
 ※工事の現場ですでに溶接してあるものを測定する場合はどうしようもありませんが、試験体を作る時はいろいろ注意が必要です。
 ※表面上に錆があったり、様々な理由で溶接以外の応力が観測されます。その場合には、50-200μmの程度の電解研磨をお勧めします。
 現場測定でも ほぼ平坦な面であれば細かい1mmピッチで応力分布が測定できます
 山梨までよろこんで行きますのでご連絡お待ちしております。
 
 X線残留応力測定センター 三島 
   mishima@x-rsmc.com
   www.x-rsmc.com

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